ホホバ(JOJOBA)
米国南アリゾナ、カリフォルニア、メキシコ北部(ソノーラ、バハ地方)の乾燥地帯に自生
している常緑性の灌木の一種で、樹高は60センチ~180センチ、なかには3mほどにも
成長します、成育地の気温は夏の間、43~46℃に達しますが、成長した木はマイナス
9℃迄の低温にも耐えられる。
☆今はホホバは、オーストラリア、南アフリカ、イスラエル、メキシコ、アメリカで栽培に成功
しています。
☆ホホバの種子は、殻のついたカプセル状で約六ヶ月で熟成し、収穫は年1回で7月に
収穫します、この乾燥種子から圧搾法によって得られた液状ワックスを通常ホホバ油と
呼んでいます。この黄色透明なクルードホホバオイルは、グリセライドを含まず、高級一
不飽和脂肪酸と高級一不飽和アルコールのエステルからなる植物性液状ワックスで、
化粧品、その他色々の分野で応用が期待されている。
ホホバオイルの安全性については、マウスによる急性毒性試験の結果、生理的限界を
はるかに越えた投与量でも死亡例はなく、また家兎による眼粘膜刺激試験においても
24時間後には、全ての反応は消腿し、異常は認められず、接触皮膚炎患者を対象に
したパッチテストの結果、すべて陰性を示しており高い安全性が認められている。
☆ホホバオイルの酸化安定性は、285℃での繰り返し加熱でもまた370℃での4日間
連続加熱においてもほとんど変化はみられず、またバクテリアに対しても強いので長期
保存が可能とされています。
☆一般の天然油脂類は、酸化安定性に問題がありますがホホバオイルは安定している
酸化速度はオリーブ油の4分の1程度です。
☆ホホバオイルは直鎖の脂肪酸およびアルコールから構成され、優れた浸透性を有して
おり、皮膚に対して連続使用した場合にも油性感を与えず、爽快感を残します。
ホホバは、皮膚吸収が容易なため、皮膚にしなやかさを与え、皮脂の過剰分泌を抑える。